2014年06月27日
『自分の壁』
「自分」の壁
著 者:養老 孟司
出版社:新潮社
価 格:740円+税
ついに出ました、養老 孟司さんの新刊、『「自分」の壁』です。
『壁』をタイトルに冠した書籍といえば、『バカの壁』がベストセラーとなったことが記憶に新しい・・・と思ったら、刊行は11年前(2003年)でした。
光陰矢の如し。学校の図書館でなかなか読めなかった記憶が蘇りました。
それはさておき、『壁』をタイトルに冠する著書は、『バカの壁』『死の壁』『超バカの壁』と続いて今回は『自分の壁』。
テーマは多岐にわたり、『自分探し』や『個性』に対する話から始まり、内容は最近の政治・経済にも及びます。原発や経済、情報社会への向き合いかたなど、話のテーマがどんどん広がっていきます。
ややこしさを増す現実の問題を、養老さんの持つ、自然や普段の生活に根ざした視点を通すことで、読者は自分の中の壁を意識することができる一冊となるでしょう。