【MARUZEN＆ジュンク堂書店　那覇店】

サラーム！！人文担当です。

今回は本来は「実用」になるかと思いますが、
これも「沖縄の文化」なので、こちらでも紹介します！





・消えた琉球競馬
著者：梅崎春光
出版社：ボーダーインク
値段：1944円（税込）


そもそも競馬は基本「馬の速さを競うスポーツ」で発祥は、
イギリスから始まりました。ここから、いろんな物語が生まれ、
イギリスでも映画の題材にするほど、愛されている文化の1つです。

さて、競馬そのものはそういう文化から始まりましたが、
私達の島、沖縄でもその文化が誕生します。
それが「琉球競馬」というものになります。

しかし「琉球競馬」は速さではなく、「美しさ」を採点する、
非常に珍しい文化でありました。

この本では、琉球王国独自で開発した「琉球競馬」から登場した名馬、「ヒコーキ」に
焦点を当てながら、その歴史を紐解きます。

ちなみに、今回この書籍で「2013年度JRA賞馬事文化賞」を受賞。
つまり「JRAも認めた競馬の歴史」であることから、例え文化のしくみは
違えど、日本の競馬の歴史であること認めていることが、凄く面白いと
思いますね。

是非、興味がありましたら、手にとって見てはいかがでしょうか。

ちなみに私の実家の裏手の山が現在ゴルフ場になっているのですが、
昔はそこにも競馬場があったという、私自身にも非常に興味深い繋がりが
あり、文化の面白さを改めて感じました。
歩いて20分ほどの距離にある....もしずっと「琉球競馬」が存在していたら、きっと私も、小さい頃からすでに「競馬好き」になってたかも、しれませんね。